スキャルピングがおすすめな人・おすすめできない人
FXトレードの一つのスキャルピングですが、一回のトレード時間が短く、トレードチャンスが多い反面、しっかりとしたリスク管理が重要になります。
逆に言えば、日中忙しくて夕方または夜間しかトレード時間が取れない人であっても、リスク管理がしっかりしていればスキャルピングで為替差益を稼ぐ事は十分可能だと言えます。
ただ、事はそう簡単なものでは無く、このスキャルピング手法を行うためには、適している人とそうでは無い人がいます。
この事を分かっていないと、いくら短時間でトレードが完結できるスキャルピングとはいえ、短時間で損失を出し続けてしまう可能性がありますので注意が必要になります。
もっとも、これは何もスキャルピングに限った事では無く、スイングトレードやデイトレードなど、他のトレード手法にも当てはまってくることです。
それぞれのトレード手法にも適している人、適していない人がいるのです。
トレード手法が自分に合っていなければ継続してトレードする事はできません。自分に適したトレード手法を選ばなければ、相場から退場する可能性も高くなるでしょう。
そこで、今回の記事では、スキャルピング手法がおすすめな人・おすすめでない人について説明します。
スキャルピングがおすすめできる人とは
新規エントリーから決済まであまり待てないという人
一旦エントリーしたら、しばらく放置でも構わないという方以外の人、つまりエントリーの後決済までチャートを見続けたいという方にはスキャルピングがおすすめです。
短時間で小さな値幅を積み上げていくスキャルピング手法では新規注文・決済注文ともに自身の判断で行っていくこととなります。
空いている時間に自分のタイミングでトレードを行えるため、時間に余裕のない方でも無理なくおこなっていけるかと思います。
スイングトレードやデイトレードでは、新規エントリーから決済注文まで1日ないし数日間掛かります。決済まで時間が掛かりますので、時間と精神的な余裕があれば問題ありませんが、
そうで無い場合には焦りから自滅してしまう可能性があります。
特に、ポジション保有時間が長いスイングトレードの場合、中々思うように為替レートが動かず、途中で戦略を変更したら、結果損失が出てしまったなんて事が十分起こりえます。
ですので、長期間のポジション保有が嫌だという人は、一度スキャルピング手法でトレードしても良いかと思います。
為替相場への一瞬の判断が素早くできる人
スキャルピング手法では新規エントリーから決済まで、早くて数十秒、遅くても数分という、比較的短時間で完了するトレード手法になります。
トレードが比較的短時間で完了しますので、為替相場への一瞬の対応を誤ってしまうと、損失が大きくなる結果となってしまう恐れがあるのです。
ですので、常に変動している為替相場への対応が素早く行える人であれば、スキャルピング手法をお勧めします。
FXトレードチャンスが多いほうが良いという人
一日に何回もトレードを行いたいという方にはスキャルピングがおすすめです。
小さな値幅を積み重ねていく手法になるため、スキャルピングでは一日に何度もトレードチャンスがあります。
トレードの機会が多くなるため、勝ちを積み重ねていくことで効率的に資金を増やしていくことが可能です。
しかし、トレード機会が多くなるということは、それだけ負ける機会も多くあることにもなりますので、リスク管理はしっかり行うことが大切です。
スキャルピングがおすすめできない人とは
一瞬の素早い判断が苦手という人
当然ですがスキャルピング手法をお勧め出来る方とは真逆になります。スキャルピングは短時間勝負なので、効率良く脳を働かせて利益確定や損切りの判断を素早く行わないと、瞬く間に損失が拡大してしまう可能性が高くなります。
また、実際にエントリーポイントや決済ポイントが来たにも関わらず、エントリーしたいけど負けたらどうしよう、決済ポイントだけどまだ上がる(下がる)かも知れないので決済しないでおこうなどと、売買ポイントでの迷いはその後のトレード結果に大きな影響を及ぼします。
為替レートが決められた売買ポイントに来たら迷わずエントリー・決済する事が出来ないという人には、スキャルピング手法はお勧め出来ません。
為替相場に対して集中する事が出来ない人
スキャルピング手法では、小刻みに動く(または大きく動く)為替相場から為替差益を稼ぐために、狙いを定めてトレードする必要がありますので、短時間でもかなり高い集中力が必要になります。
エントリー中はもちろんですが、エントリー前にもある程度集中していないとトレードチャンスを逃す可能性がありますので、集中するのが苦手という人にはお勧め出来ません。
素早いパソコン操作が出来ない人
スキャルピングは短時間でトレードを繰り返しますので、売買注文を行う度に素早いパソコン操作が必要になります。パソコン操作に慣れていないと変な箇所で注文してしまったり、遅れが出たりして、損失を出してしまう可能性があります。
せっかくトレードチャンスが来たにも関わらず、パソコン操作が苦手なせいでチャンスを逃した、または損失を出してしまったなんて事になったら悔やんでも悔やみきれません。ですので、スキャルピング手法では、短時間での的確なパソコン操作が求められます。
これまで説明してきた通り、スキャルピングには向き不向きがあります。
自分にあった手法でトレードを行わなければ、精神的にも負担になりますし損失を出してしまう可能性も高くなります。
今回の記事を参考に、是非ご自身にあった手法でFXトレードをするようにしてください。